広告なし無料ブログのおすすめは?A8のファンブログが終了へ

数少ない広告なしの無料ブログであった、A8.net提供のファンブログがサービス終了すると発表されました。2025年1月22日(水)に新規開設や追加作成ができなくなり、2025年4月22日(火)にブログの閲覧や管理画面へのログインもできなくなります。

この記事ではファンブログの代わりになるブログサービスを探している方や、新しくブログを始めたいと思っている方向けに、ブログサービスのおすすめを紹介していきます。

アフィリエイト用ブログサービスの選び方

ブログサービスを選ぶための大切な基準は次の通りです。

  • サービス側から自動で貼られる広告を削除できること
  • アフィリエイトが許可されていること
  • 独自ドメインが利用できること
  • 表示速度が早いこと
  • 構造をカスタマイズできること

自動広告を削除できること

サービス側が強制的に貼る広告は自分の収益の妨げになるため、これを削除できる機能、もしくは元々広告の無いサービスを選ぶ必要があります。

また強制的に貼られる広告は、内容やサイズ、位置などを自分で選ぶことができません。真面目な記事を書いているのにアダルト広告が表示されてしまったら困りますよね。

PC版の広告は削除できてもスマホ版は削除できないというブログサービスもあるため注意が必要です。
例えばライブドアブログやSeesaaブログはスマホ版の広告を削除できないそうです。

アフィリエイトが許可されていること

無料ブログサービスの中にはアフィリエイトやアドセンスなどの広告を貼ることがそもそも禁止されているものもあります。登録前に規約をよく確認しましょう。

例えばアメブロはAmeba Pickという公式のアフィリエイト機能しか使うことができません。

独自ドメインが利用できること

Googleアドセンスを視野に入れているなら、基本的には独自ドメインを取得することになります。(後述するBloggerであれば特別に独自ドメイン不要で審査可能)

ブログサービスによっては独自ドメインを使うことができなかったり、独自ドメインを使うためには有料プランに加入する必要があるものもあります。

たとえばアフィリエイト利用者に人気の「はてなブログ」だと、独自ドメインを使うにははてなブログProに加入する必要があります。月額では¥1,008、年額だと¥8,434です(2024.12.20現在)。大手サーバーを借りられるほどの金額がかかります。
無料プランでは自動広告が表示されてしまうし、広告の数が多すぎるせいで表示速度も遅いので、アフィリエイトには向いていません。

ドメイン利用料に加えてブログサービスの有料プラン料金を払うくらいなら、ドメイン料のみで無料サーバーがついてくるサービスの方がおすすめです。

ドメイン毎に新規取得費用と更新費用が異なります。契約の際は新規取得費用だけでなく、更新費用もよくご確認ください。

新規取得費用が100円でも、翌年の更新料が5,000円になるドメインもあるので。

表示速度・サイトの構造

アドセンスに合格するためには表示速度の速さやサイトの構造がわかりやすいことも必要です。ナビゲーションメニューやパンくずリストなどをカスタマイズする機能があると良いでしょう。

サイトの表示速度の速さは、検索エンジンで上位表示されるためにも重要です。

レンタルブログサービスのデメリット

レンタルブログサービス全般に言えるデメリットを別の記事にまとめています。

レンタルブログにはサービス終了・アカウントBANなどのリスクがある上、利用者の承諾なくサービス側が記事の販売や譲渡をすることができると利用規約に定められていることもあります。

レンタルブログを始める前にご確認ください。

広告なし無料ブログBlogger

広告なしの無料ブログはA8.netのファンブログ以外だと、Googleが提供している「Blogger」があります。私も以前使っていたので、メリットとデメリットを紹介しますが、現在新規でBloggerを始めるのはあまりおすすめしません。詳しくはデメリットのところで書いています。

Bloggerのメリット

まずはBloggerの良い点から紹介していきます。

非常に軽い!

Bloggerは動作が非常に軽く、Googleが提供している「PageSpeed Insights」のテストで、モバイルでも90点以上の高得点を出すことができます。

▼私が運営していたBloggerブログでの実際のテスト結果です。

デザインや構造のカスタマイズ性が高い

BloggerはcssだけでなくHTMLもカスタマイズすることができる上、独自タグで条件文やループ処理をすることもできます。Bloggerはよくデザインの種類が少ないと言われていますが、多少のアルゴリズム知識とセンスがあれば、独自性の高いサイトを作ることが可能です。

ユーザーが非公式で公開しているオリジナルテーマもあるので、無料ブログの中では比較的見た目を自由にデザインすることができます。個人的におすすめなテーマを2つ紹介しておきます。

▼私も使っていたQooQです。私はリスト版を使っていました。パンくずリストもグローバルナビも付いているのでわかりやすいデザインが作れます。

▼海外製のテーマ「JetTheme」です。WordPressで作ったようなかっこいいデザインになります。

独自ドメインなしでAdsenseを利用可能

Googleアドセンスの申請には基本的に独自ドメインで運用しているサイトが対象になりますが、Bloggerのブログは特別にBloggerのURLでも申請が可能です。

ただしブログ引っ越しによってURLが変わる場合、再度アドセンスの審査を受けて合格しなければなりません。

アドセンスの審査は年々厳しくなっている印象ですし、同じ内容のブログだからといってまた受かるとは限りません。アドセンスを受けるならやはり独自ドメインにしておいたほうが安心です。

Bloggerのデメリット

次はBloggerを使う上で困る点について紹介します。

Googleでインデックスエラーが発生する

過去記事で紹介したのですが、Googleサーチコンソールでリダイレクトエラーとなり、インデックスされないという現象が長い間起きています。インデックスされないということは検索結果に自分のブログが表示されず、検索流入が0になるということです。

現在、根本的に解決する方法は見つかっておらず、今後修正されるのかどうかも不明です。

これからブログを始めようと思っている方には、今のBloggerはおすすめできないです。

日本語の情報が少ない

Bloggerは海外ではユーザーが多いのですが、日本ではマイナーなサービスです。そのため日本語で書かれた情報が非常に少ないです。

また検索ワードに「Blogger」と入れても、ワードプレスや他のブログについて書かれた内容が上位表示されることも多々あります。「Blogger」という単語は「ブログを書いている人」という意味の一般名詞でもあるせいでしょうか?

コミュニティがない

レンタルブログサービスの多くはコミュニティ機能が用意されており、新着の記事やおすすめの記事がピックアップされたり、ユーザー同士でリアクションを取ることができます。

ブログを始めたばかりの頃は被リンクも少なくてアクセスが増えにくいですが、コミュニティ機能のお陰で序盤からそれなりに訪問してもらうことができます。

それに比べてBloggerにはそういったコミュニティがないため、淋しく感じることもあるかもしれません。

noteはAmazonアソシエイトのみ

noteも広告が表示されない無料のブログサービス兼SNSのようなものですが、アフィリエイトには制限があります。

noteにはA8.netや楽天アフィリエイト、Googleアドセンスなどの広告を貼ることができません。noteで収益を得るには、Amazonアソシエイトの広告を貼るか、記事を販売するという手段になります。

しかし有料記事の販売は無名のクリエイターにはハードルが高いため、初心者ならGoogleアドセンスなど、インプレッション広告(表示されるだけでも収益がある広告)やクリック型広告(クリックされるだけで収益がある広告)から始めるのがおすすめです。

アドセンスに受かるまでは、忍者AdMaxなど無審査の広告サービスを利用することもできます。忍者AdMaxもインプレッションやクリック型広告を配信している広告サービスです。

無料ブログサービスまとめ

これまで紹介した無料ブログサービスを表にまとめました。個人的にアフィリエイトをするハードルが低いと思う順になっています。

記事執筆時点で公式サイト及び利用者の声から調査した仕様です。広告の仕様に関しては公式サイトでアナウンスされていないことも多く、情報が間違っている可能性もあります。あらかじめご了承ください。

サービス強制広告アフィリエイト独自ドメイン
Bloggerなし可能利用可
FC2スマホ版の削除は有料可能利用可
はてなあり(削除有料)可能有料プランで可
noteなしAmazonのみ有料プランで可
SeeSaaスマホ版の削除不可可能利用可
ライブドアスマホ版の削除不可可能利用可
アメブロあり(削除有料)Ameba Pickのみ利用不可

Bloggerのリダイレクトエラーが解決するまでは、個人的に無料ブログでおすすめできるサービスはありません。やはりドメイン料のみで無料サーバーを利用することができるスタードメインが一番コスパも良く、ブログ凍結のリスクも、引っ越しでURLが変わる可能性もないのでおすすめかと思います。